スターウォーズ 最後のジェダイ(ネタバレあり) 親目線で見ると楽しみがたくさん
スターウォーズ 最後のジェダイには、たくさんの笑いと、想定していた事や今までの話の裏切りが盛り込まれている。
スターウォーズはやはり家族の物語であり、親と子の物語である。我々の実社会にも通じ、改めて物語から学ぶ要素がふんだんに含まれていた。
- ベン・ソロ(カイロ・レン)がダークサイドに落ちた理由はルークだった。
- レイの血筋はスカイウォーカーでも、他のジェダイ戦士の誰とも繋がっていない。
- レイナ姫は宇宙空間でも生きながらえる
- スノークがあまりにもあっけなく殺される
- 恋愛の物語はどうなるのか?
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ベン・ソロ(カイロ・レン)がダークサイドに落ちた理由はルークだった。
ルークはベンが内面に暗黒面を持つことを察知し、ベンを闇討ちしようとする。ベンは間一髪で気づき、一命を取り留め、結果ダークサイドに落ちる。
人を育てる。教育するという難しさがここにはある。
親の思った通りに子供は育たない。という事を示している。
また、どんなに素晴らしい選手も有能な教育者になれるとは限らない。
最後のジェダイが素晴らしいのは、ヒーローの完璧さではなく、ヒーローの弱点を表現する事で視聴者に親近感を持たせ、あるいは視聴者が自身と重ねられるように語られる事かもしれない。
さらに、スターウォーズのライトサイドとダークサイドの二極があり、非常にわかりやすい二極にも関わらず、とても複雑な関係を持っている。ダークサイドがあるからこそ、ライトサイドのジェダイが存在できているとも言える。
レイの血筋はスカイウォーカーでも、他のジェダイ戦士の誰とも繋がっていない。
レイの親も明らかになる。期待していたスカイウォーカーの血筋でもなく、また他のジェダイとも繋がっていなかった。レイのフォースの強さは、トンビがタカを産む。のと同じように、ただの一般人の我々を勇気付けることでもある。
また、レイはジャクーで親の帰りを待っていた。レイの親は遊ぶ金ほしさにレイを安い金額で売り払った。
それでもレイにとっては親である。レイは何年間も待ち続けている。いつか親が戻ってくると信じて。
とても切ない話であるが、子供は親がどんなになろうとも、自分の親なのだ。
この一途な思いを親は理解し、子供に愛を降り注ぐ。
考えてみると、スターウォーズを面白くしている根源はここに大きなものがある。
ダース・ベイダーがルークの父親であった。ベイダーはルークを仲間に引き込もうとするが、最後には皇帝に殺されかけたルークを助ける。
ハン・ソロもダークサイドに落ちたカイロ・レンを救い出そうとする。しかしレンに殺されてしまった。
スターウォーズは常に家族の物語である。時系列に子供だった者も親になる。子供として、親としての物語を自分の立ち位置と重ね合わせて見る事が、大きな魅力である。
レイナ姫は宇宙空間でも生きながらえる
話の序盤にレイナ姫がファースト・オーダーの軍隊に攻撃され、宇宙空間に放り出される。
攻撃はカイロ・レンも参加し、レンがミサイルを撃つと思われた瞬間、レンはためらい、撃つのをやめる。
父親はあっけなく殺害できたのに、母親を自らの手で殺害するのはためらわれたのか。
父と母への差のような者が表現されていたような気がする。父親としては少し思うところがあり、一方で一人の息子としては、その感触がわからないでもない。
一方で、宇宙空間に放り出されたレイナ姫は、おそらくフォースの脅威的な力を発揮し、宇宙空間から船に舞い戻る。
ああ、今までスカイウォーカー家でありながら、フォースの力を見せてこなかったレイナ姫がついにフォースの力を発揮しているんだな。という事を頭ではわかりながらも、結構違和感があり、また、今まで見てきたジェダイが発揮してこなかった力でもあるため、少々不思議な感覚ではある。
スノークがあまりにもあっけなく殺される
フォースの覚醒では、ほとんど登場する事のなかったスノーク。
一部ネット上では、スノークの正体について議論が巻き起こっていた。
スノークはこの三部作でも最後の最後まで悪の帝王として、力強く君臨すると思われていた。
が、あまりにもあっけなく、レイとレンに殺される。しかもそれで死ぬの?いや、死んでないでしょう?生き返るんだよね?と期待して、それも裏切られる。
恋愛の物語はどうなるのか?
カイロ・レン、レイ、フィンといった人物の恋愛物語は今回は答えが出ていない。
まず、この三部作でも不思議な存在であるフィン。ファーストオーダーでストームトルーパーとして育てられたが、脱走してライトサイドに移ってきたフィン。
前作でレイと出会い、ファーストオーダーから逃げようとしていたが、レイを助けるために戻る。
フィンとレイは恋に落ちるようにも思われたが、第三の人が現れ、フィンの自爆を助ける。愛のために。
ここには色々な裏切りが含まれている。
フィンの自爆する直前は、アルマゲドンにも似た自己犠牲的な物語に涙が出そうな瞬間でっあった。
でも自爆できずに助けられるという裏切り。
それは、フィンへの愛の物語があった。レイとではなく。という裏切り。
一方で、レイとレンは空間を超えた不思議なコミュニケーションをとるようになる
このコミュニケーションで二人のつながりは強くなるように描かれている。
レイがダークサイドに落ちるのか、レンがライトサイドにくるのか。
どちらの期待も実現せずに、物語は進み、結論は持ち越される。
果たして、レイ、フィン、レンの関係はどうなるのか。自作ではそれが明らかになる事を期待する。
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