次の時代を担う子供の教育を考えるブログ

女の子、男の子の二人の子供を持っています。この激動の時代を強く生きてほしい。次の世代を力強くになってほしい。親としても試行錯誤しています。

これからの子供に必要となる能力は何か

仕事柄企業の何とか変革プロジェクトや、新規事業の立ち上げなどに関わっていて、やっぱり今の企業というか企業に勤める人材は大きなGAPを抱えていると感じる。

 

また、2児の父として、幼児から教育、学校教育というものにも関わり30年前と全く変わらない教育現場に失望感も感じた。

 

それらを踏まえ自分の考えを少しまとめたいと思う。

 

目次

 

スポンサーサイト

 

 

今までの世の中

 

これまでの世の中、企業は、大量生産、大量消費を前提とし、また、永久に伸びる需要を前提として、いかに効率的に生産をしていくかという点にフォーカスしてきた。

そこでの日本の成長は目を見張るものがあったと思う。1980年には、Japan as No1 と言われるほどに成長を謳歌していた。

 

特に日本では人口が増加していた時代においては、自動的に需要も増加するので、その需要に合わせるように供給を追いつかせるべく労働する事が重要であった。

 

伸びゆく需要をサポートするための機器の生産なども波及的に成長する。

 

同時に、毎年、あるいは半年毎に機器のスペックが向上していった。

1年前に機器ができた事はどんどんupdateされていった。

そこには、今の時代の顧客エクスペリエンスよりも生産側主体のスペックの高機能化という文脈が主体を占めていた。

 

これらを購入するために、金融資産は非常に重要となる。

人的ネットワークや自身の知識・能力・知恵の希少価値、活力やライフにおける幸福度といったいわゆる無形資産の価値は比して非常に低い。

 

 

 

そこで必要とされた能力

 

そこで必要とされる能力は、計画通りにタスクを遂行する事が何よりも大切である。

また、大きな組織を誰もが同じ方向を向いて、効率よく、真面目に、マニュアル通りに推進する事が求められた。

軍隊教育が進んでいた日本は、高度成長期においても驚異的な復興と成長を見せた。

 

そこで必要とされる能力を主にあげるとすれば

  • 勤勉性
  • 正確性

である。

 

また、悪く言えば、

  • クリエイティビティは計画通りの遂行に邪魔になるので求められない。出る杭は打たれた。
  • 皆、協力して同じタスクを同じように進める事が重要であったため、多様性、ダイバーシティは極端に排除され、横で「皆同じ」という安心感が大切となる
  • 皆、会社の歯車になる事が誇りとなっていた。

 

 

あるいは、

人生において何を成し遂げるべきか?という事を考えるよりも、一生安泰となるようにどう最初に勝負するか。という事が重要視された

 

 

結果、学校教育に求められた事もここからきている。

  • 学力は、国数英社理の不得意分野をとにかく克服するように進められ、得意教科のみをとにかく伸ばすという発想はない。
  • テストは、間違わない事が大切。間違わないように緻密に見直す
  • 部活動で上下関係を学び、服従する事をマナーとして叩き込まれる
  • 学歴社会、偏差値重視、学閥が社会に残る
  • 皆同じ制服をきる
  • 外から入って来ることに対する極度に排他的

 

 

スポンサーサイト

 

 

 

これからの世の中

 

変化はゆっくりであるが着実に訪れている。

日本は特に人口が減少し、需要がどんどん伸びる時代ではなくなって来た

一方で寿命はどんどん伸びており、さらにはテクノロジーの進歩が加速度的に早くなり、人の一生の中でパラダイムシフトが何度も起こる事態になって来た。そのため、人はその変化に適用しなくてはならない。

勤勉性や正確性を得意とする最大の敵、AIが驚異的なスピードで成長している。

インターネットの発展により、情報伝達のスピードは極端に早くなり、情報格差も均衡化され、技術力や知識というものの価値が非常に早く廃れる

 

 

そんな中でヒトに求められていることは、

新たな考え方、ものの見方、価値観の定義

テクノロジーにより、どんどん今までの常識や、出来る事が変わって行く中で、ともすると人類のいままでの価値観というのが破壊されつつある。その中で、どのように考えるべきなのか、極端ではなく、生きて行くことにどのような価値があるのか。という事を新たに発見、定義する事が求められている

 

UX/CXといった体験価値のデザイン

テクノロジーの進歩により急速にできない事が少なくなり、また、何に役に立つのかもわからないテクノロジーが発見されている。

その中で重要なのは、人間がそれをどう使うと楽しいのか。使ってどう嬉しいのか。今の苦しい状態をどのように解消されるのか。

人はそこに集まり、お金を払い、経済活動が生まれる。

この新しいデザイン、設計をする事が求められている。

 

 

そこで必要となる能力

 

この新しい世の中で求められる能力は控えめに言ってもいままでと180度異なる。

すでに現時点で大きく異なるが、子供の教育を考えると10歳の子供がいたとすると、社会に出るまで10年「も」ある。

その間にUpdateされるテクノロジーは膨大であり、大きく世の中が変わっている可能性も高い。

10年前に何人の人がスマートフォンを持っていただろうか。。

 

 

現時点で考えられている必要となる能力を定義してみる。

 

  • 勤勉性ではなく熱い情熱とやる気
  • 緻密な計画を立てられる能力ではなく、常にUpdateし柔軟に成長して行く力
  • 安定を求める性格ではなく、常に変化を楽しむ心
  • 如何に他の人と同じかを気にするのではなく、如何に人と違う個性があり、それをアピールする力
  • 金融資産は資産のOne of Themに過ぎず、無形資産(人的資産、活力、希少価値のある知識)と言ったものの保持
  • 好きな事 を如何に保持しているか

 

 

 

これらを、今の学校教育、学校教育に準ずる塾に求める事ができるだろうか?

 

スポンサーサイト

 

 

 

 

スポンサーサイト