次の時代を担う子供の教育を考えるブログ

女の子、男の子の二人の子供を持っています。この激動の時代を強く生きてほしい。次の世代を力強くになってほしい。親としても試行錯誤しています。

(知育絵本で話題)ルビィの冒険 プログラミングの考え方を学べる絵本

「ルビィのぼうけん」という絵本をご存知でしょうか?

 

STEM教育や、STEAM教育、プログラミング教育というバズワードが盛んな中、

プログラミングの考え方がよくわかる絵本

ということで話題になっています。

 

ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング

 

 

こちらの本紹介して行きます。

 

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 ルビィのぼうけんはクラウドファウンディングで作られた!

ルビィのぼうけんは、クラウドファウンディングで絵本制作が企画され、資金が一気に集まり、絵本化されました。

募集を開始してから3時間で100万円も集めたとの事です。

 

なお、クラウドファウンディングとは、資金を集めるネットの仕組みですが、

わかりやすく言うと、商品化、サービス化したいアイディアを提示して、共感してくれる人に資金を出してもらうのですが、お礼としてその商品を送ると言う感じで、実質商品の前売りのようなイメージです。

目標額が設定されており、その目標額に達しなかったら返金されると言う仕組みです。

 

 

キングコング西野さんも、で同じクラウドファウンディングで集めて、「えんとつ町のプペル」という絵本を作っています。

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル

 

 

 

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ルビィのぼうけん の何がすごいのか?

 主人公のルビィという名前は、プログラミング言語Rubyから取られています。

作者は、フィンランドの女性のプログラマーでした。

 

この絵本のすごいところ、それは、

プログラミングを学ぶ という絵本ではなく、

プログラミングをする上での考え方を学べる絵本になっているところです。

 

どういう事かというと、

例えば、順序というものを正確に認識することはプログラミングをする上で(もちろんプログラミングだけではないですが)非常に大切です。

でも、普段の行動では、人は無意識にやっているものと、意識的にやっているものがあり、無意識でやっているがためにきちんと考えないと認識できません。

その無意識にやっている事を再認識する事を教えてくれます。

 

あるいは、あることを実施したいのですが、そこにたどり着くまでには、答えの見えない問題があり、それらの問題の解決方法を自分で見つけ出す事。

これもプログラミングに限った話ではないですね。

プログラミングでも、ある事を実現するための手段、プログラムの書き方というのは、実はたくさんあります。

非常に優れたプログラムは、リソース(パソコンのCPUやメモリ)を最小限で実現でき、またその処理速度が最速になる。あるいは、プログラムを束ねたものをコンポーネントと呼んだりしますが、それらをシステムの中で何度もよびだして使い回すという事をしています。

 

こういった事がこの絵本を読む事で、子供に身近な世界の言葉で語られており、その要素としてなるほどな。と認識されるのです。

 

大人になり(大人でなくともプログラミングを始められるようになり)、いざそういった問題に出会った際に、あ、昔子供の頃に出会ったあの問題とこれは近いな。という経験があると、問題への取り組み方や、進め方が飛躍的に違います。

ある経験を軸に、自分ながらに想像して仮説を立て、うまくいけばその通り、間違っていてもその軸と今回は何が違ったのかという原因を考える事がしやすくなるからです。

皆さんも何かを基準にして、そこからの差分を工夫して日々やっている事が多いと思います。

なるべく子供の早いうちにそういった基準となるような経験をたくさん持っておく事が大切なのです。

 

 

それでは、ちょっと絵本に書かれている具体事例を挙げてみて行きます。

 

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ルビィのぼうけんにおける秀逸な表現

例えばこんな表現があります。

ルビィははっきりしない命令をされると、時々困った事態になります。例えば父親に「学校に行くからお洋服を着なさい」と言われると「『まずパジャマをぬぎなさい』なんて言われなかった」とパジャマの上からワンピースを着てしまいます。

 

こんな子供はまずいませんが、プログラミングをやった事がある方ならこのようなバグをしてしまう経験があると思います。

プログラミングでは、無意識にやっている事もきちんと記述しないとシステムは動きません。

この感覚というのがとっても大切なんです。

 

この絵本では、こういうルビィがパパから探検への招待の手紙を貰うところから始まります。

宝石を隠したので探してごらんといった内容です。宝地図と暗号が渡されて解いて行くというストーリーなので、子供なら誰しもがワクワクしたような内容でスタートします。

 

ルビィの旅が始まります。

 

ルビィはこの旅で、自分で考えて、自分なりの答えを見つけ出して行きます。

旅はいくつかのパートに別れていますが、実はそれぞれにテーマが設定されていて、様々な学びがあります。

 

手におえない問題は、たいてい、小さな問題が、集まってできているのです。

これは旅の最初の方に出てくる文章ですが、とっても示唆に富んでいます。

一つ一つの小さな問題を解決していけばいいのです。

 

ペンギンたちに質問するときは、もっと詳しく、細かく言わないといけないようです。もういっぺん・・

ルビィはこの旅で失敗もします。でも何が悪かったのかを自分で考え、仮説を立てて、やり直す(=検証してみる)という事を繰り返して前に進んで行きます。

 

大事なことだけを考えてごらんなさい。

話を難しくするごちゃごちゃした事は、わすれて。

そうしたら、いい考えが思いつく

新しいアイディアを考えるときのメソッドです。

 

きつねたちは、何をやるのか、訳がわからないみたい。

終わった仕事を繰り返したり、まだの仕事がそのままだったり。

みんながめちゃくちゃに動いても全体はうまく行きませんね。

タスクの整理を教えてくれます。

 

レシピは、みんなで分け合うともっと素敵なものになるよ。

そうして、分け合ったら、友達になれるんだ

この章では、オープンソースの事に通じる考え方を教えてくれます。

レシピに例えられていますが、作ったものをみんなで使えるようにするといろんないいことがある。自分で作ったものを内緒にしておくよりも、いいことが起こるという事を教えてくれます。

 

大丈夫だよルビィ。最初は、やってみるものが大事だよね。

ジャンゴが優しく言いました。

一緒に考えたら、いい考えを思いつくはずさ。 

チームワークの活用方法。失敗しても、そこから学んで新しい事を試してみる。

そう言った学びも教えてくれます。

 

みんなそれぞれ、ぜんぜん違って、でも、みんなそれぞれ、冒険を手伝ってくれた。みんな、大切な・・お友達。

ここに全て凝縮されていると思います。

 

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 ルビィのぼうけんの構成もいい

この絵本は、前半は、通常と同じ読んでお話が進んでいく構成。

ここでは、上記に記載したような話が出てきます。

 

そして後半は、アクティビティが掲載されています。

日常生活も題材にしながら、プログラミングで必要となる考え方や、パソコンの操作、パターンを見つける事、アルゴリズムをどのように作るか。

という事を各テーマ毎に練習問題が用意されていて、それを解く事で、プログラミングの考え方の基本を学ぶ事が可能です。

 

私も一通り見ましたが、かなりプログラミングに特化した題材で用意されているので、オススメです。

 

ただ、問題は子供が飽きちゃう事でしょうか。。。

 

オススメの年齢

前半の絵本は、結構小さい子供3歳〜でも楽しむ事が可能です。

後半のアクティビティは少し難しいものもあり、幼稚園の高学年から小学校3、4年生くらいまでが対象かと思います。

 

 

ルビィのぼうけんに関連する本

続編も出ています。 

ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ

ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ

 

 

ルビィのぼうけんを元に、小学校のプログラミング 

コンピューターを使わない小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん

コンピューターを使わない小学校プログラミング教育 “ルビィのぼうけん"で育む論理的思考

 

 

こちらの記事は、小学校でもプログラミングを無料で学べるアプリを紹介しています。

educatemychildren.hatenablog.com

 

 

 

ルビィのぼうけんに 関連するサイト

www.shoeisha.co.jp

 

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 プログラミングに関連するエントリー

educatemychildren.hatenablog.com

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